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83脱・寝たきり!
 今回は、寝たきりの恐ろしさと、そうならないための対策を学んでいきましょう。寝たきりは、様々な原因によって身体機能が低下し、不活動状態となって、そしてまた身体機能が低下するといった悪循環に陥って引き起こされます。寝たきりになると、意欲や認知機能の低下、筋肉・骨の萎縮、心臓や肺機能の低下など、沢山の弊害を生じることになります。やりたい事や今までできた事が、できなくなってしまいます。寝たきりにならないようにするためには、この悪循環から一刻も早く脱することが必要です。
 平成28年度・厚生労働省の調査によると、介護が必要になった大きな原因は認知症、脳卒中、高齢による衰弱、骨折・転倒、関節疾患などです。これらの原因疾患に対応するには、まずは食事に注意することや運動を継続的に行うこと、規則正しい生活を送るといった基本的なことが重要です。
 さらに最近の介護予防分野では、単に高齢者の運動機能や栄養状態といった心身機能の改善だけを目指すのではなく、日常生活の活動を高め、家庭や社会への参加を促し、生きがいや自己実現のための取組を支援して、生活の質を向上させてゆくのが重要とされています。そのためには、周囲の協力が不可欠になってきます。現在、実りある豊かな人生を送るに当たって、地域で支えていく取り組みが活発化しています。もし寝たきり状態でどうすればいいか分からない、あるいは体力が落ちてきて今後が心配だという場合は、地域包括支援センターに相談してみましょう。いわき市内に7か所あり、ここが窓口となります。相談すれば、具体的な支援を受けられます。

理学療法士 遠藤 宏貴

 
82住み慣れた地域で活き活きと生活するために
 高齢者の方にとって病院から退院する際には、今後の生活に不安を感じるのではないでしょうか。今回は退院した後に住み慣れた地域で生活しながら活き活きと過ごす手助けになるような場所についてお話したいと思います。
 現在、日本で問題となっている高齢化はいわき市でも例外ではありません。いわき市では医療・介護・生活支援・予防・住まいといった領域が連携し、地域の高齢者を支えていく為に、「つどいの場」というものを設けています。つどいの場とはいわき市独自の取り組みで介護保険制度とは別の仕組みです。参加費は原則無料でどなたでも自由に参加できます。目的は健康増進ですが、体操をしたり、腰痛・膝痛対策、認知症対策などのお話を聞いたり、パソコンやスマートフォンの使い方を学んだりできて、その内容は多岐に渡っています。つどいの場はいわき市内に約300ヶ所あります。皆さんの近くにもあるかもしれません。その他にも「オレンジカフェ」という場所もあります。これは認知症の方とそのご家族の為のつどいの場です。オレンジカフェでは多くの方と会話をする等の交流を持つことで認知症の方でも楽しく過ごす事が出来る場を提供しています。また、一番身近で介護している家族は認知症の方への接し方が分からない等、多くの思いを抱えていると思われます。オレンジカフェはそのような悩みを相談する事が出来る場でもあるので有効に活用してみてください。
 今回紹介したものは一部の情報です。何かありましたらリハビリスタッフに尋ねてみてください。
 
作業療法士 遠藤蒼
 
81退院後、自宅での生活を送る方法
 介護が必要な高齢者にとって入院とはその後の生活を変えてしまう大きな転機になることがあります。こうした時に考えなければならないのが、退院後の生活をどのように組み立ててゆくのかということです。今回は介護が必要な方が退院した場合の在宅生活の過ごし方について考えていきます。
 退院後の生活でまず問題になるのは、一人で身の回りのことがどれだけできるかということです。できない部分に対しては家族が面倒をみるわけですが、家族だけで医療ケアや24時間つきっきりで介護が出来るわけではありません。そういった家族の介護負担を減らしてくれるのが介護保険サービスです。
 例えば介護サービスのひとつとしてデイサービスがあり、デイサービスを利用すれば日中は施設ですごすことができますし、最も介護が大変な入浴もここで済ませてしまうということもできます。こうなると家族の負担も大分軽くなります。また、安否確認や引きこもりの予防という意味合いもあります。そしてさらに買い物や掃除等の生活援助のサービスなどもありますが、一人で暮らす方にとっては大変ありがたいサービスです。退院後もリハビリを継続したいという方は訪問リハビリや通所リハビリというサービスがあります。継続してリハビリをする事によって日常生活動作の幅が広がり、退院後に掃除・調理等の家事動作ができるようになったり、買い物で外出ができるようになったりすることにつながっていきます。

理学療法士 布施 航

 
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